家族は家庭をつくる

上をむいて歩こう、足をしっかり踏みしめて。
経済社会の影響で、若い大人たちは、家族というカテゴリーに属しながらも、本当の意味で”家庭”をつくれない現状がある。
しかし僕はそんなことは認めない。
それで良いよなんて言わない。
人は家族にある、家族は家庭を作り、家庭では社会に出て行く人を育てる。
そして、きっと自由はここからうまれる。
意識して家族活動を行う事、つまり家庭をつくる事。
これが日本人の文化の礎なのかもしれません。
今、僕はそう感じています。



高度経済成長期以降の日本人はお互いが支え合って地域社会を維持してきた。
家族も社会を構成する最小単位のチームである。
散々言われてきた事かもしれないが、私たちは改めてもう一度家族の大切さを見直すべきではないだろうか。

安藤忠雄さん/仕事をつくるより