ダライ・ラマ14世は「科学」をこう、とらえる。

1・ある条件のもと、ある条件の物を説明する現象
2・複数の人が確認し合える現象であり、かつ物理的な現象
3・そして、科学は、現実のすべての側面を網羅することはできない



本文より

科学は経験主義的な観察、測定と数量化、再現可能性、として複数の主体による検証などが可能な、特定の探求方法を用います。

そしてこうした探求方法に適した対象として、現在や人間の経験のさまざまな側面を扱います。
つまり科学的な研究では、二人以上の人が「はい、私も同じものを目にし、同じ結果をえました。」と言えなければいけません。

ですから研究は物理的な世界に限られるのが妥当といえます。
人体、天体、測定可能なエネルギー、構造物が機能する仕組みなどが対象となるわけです。

そしてそのような方法によって得られた経験的な結果は、更なる実験の前提となったり、科学的知識として幅広く認められる様な一般化された知識の前提となったりします。

これが事実上、現在のパラダイムが認める科学というものの姿です。


以上
ダライ・ラマ14世
ダライ・ラマ科学への旅 (サンガ新書)